揺さぶられる

僕はどちらかというと

喜怒哀楽の激しい人間だと思う。

 

嬉しいことがあればニヤニヤするし

悲しいことがあれば落ち込むし

嫌なことがあれば腹をたてるし

感動することがあれば泣きそうになったりする。

 

感情をぐっちゃぐちゃに揺さぶられると

なんとも言えない気持ちになる。

でもそれは嫌いじゃない。

 

そんな性格だからか落語を見て聴いて

感情を揺さぶられることが多々ある。

 

入門前の音源を聴き漁っていたときの

家元の鼠穴だったり

師匠のジーンズ屋ようこたんだったり。

 

もちろん入門してたくさんの師匠、先輩方の

生の高座を聞いてうおーってなって

モチベーションが上がったり。

 

めちゃくちゃくだらなくて

思わず笑ってしまったと思ったら、

感情移入して泣きそうになったり。

 

いつかはそんな高座ができるようになりたい。

 

 

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・今日のランチは風呂屋の大将にめちゃくちゃ美味いハヤシライスをごちそうになり気分は上々。

・戻って一門会の湯屋番の稽古がうまいこといかずもやもや。

・近所の傘問屋でそこそこいい傘を買って気分が上がる。

・季節性の乾咳が結構出るようになって辛くなる。

・談洲兄さんの高座をそでで勉強させて貰い、モチベーションが上がる。

・帰りに雨が降ってきて白い靴で来てしまったとテンションが下がる。

・でも買ったばかりのいい傘を使えたと喜ぶ。

・帰りの電車の中で誰かが嘔吐していて気持ち悪くなる。

・「the next station KANDA KANDA」と酔っ払ったサラリーマンが車内アナウンスをオウム返していて思わず笑ってしまう。

・駅から出たら雨が強くなって気分が下がる。

・飲食店が遅くまで営業し始めて、街に活気が戻りなんだか嬉しくなる。

・今は帰りの電車で書いていたこのブログを間違って消して腹が立つ。

 

 

意外と感情が揺さぶられた何気ない一日。

 

 

 

 

笑えもん

 

前座勉強会

昨日は談笑一門前座勉強会

第一回ぶつかり稽古でした。

(響きが本当に相撲の稽古会っぽい)

 

この会は前座の私と笑王丸が2席、

吉笑兄さんが一席務めます。

 

吉笑兄さんに前座勉強会やる?と

お声がけいただき始まったこの会。

自分たちで好きにやってみなと

会場だけ押さえてもらいました。

 

いずれ自分の会を開くためを見越して、

チラシ作りや告知等ほぼ1から考える。

 

前座から昇進して二ツ目になったら

いわゆる寄席と言われる定席でなく、

独演会が主戦場となります。

 

そのために自分の芸を磨くのは

必要不可欠なのは大前提。

 

師匠はよくパン屋に例えます。

どんなに美味しいパンを作っても

お客様に届かなければ意味がない。

そして、もしわずかなお客様から

世界一美味しいパンと絶賛を受けたところで

知る人ぞ知るで満足するのはどうだろうか。

 

自分の会に来てくれるお客様に

心から楽しんでもらうための会場作りは

師匠方や兄さんたちの会を見て学んで来た。

 

お客様に知ってもらうことも大事なので、

加えて告知やチラシ作りを考える。

タイトルもコンセプトが分かりやすいように。

 

もちろんまだ前座という立場をわきまえながら

チャレンジできればいいなと思います。

 

平日昼にもかかわらず、

今回は想像以上にお客様にご来場頂けました。

 

当たり前だけど初めてのトリ。

普段はやらないネタ。好きなネタ。

第一回だし、必要以上に緊張したけど

暖かいお客様で有り難かったです。

 

吉笑兄さんに胸を借りるつもりで

笑王丸も気合いの入った高座。

 

いい感じで刺激されつつ、

お客様も増えて続けて

行けたらいいなと思います。

 

今後は、11月22日㈪、12月15日㈬開催予定です。

ぜひ!!

 

笑えもん

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痩身の秋

秋がやってきた。

過ごしやすい季節。好きな時期。

 

色々な秋がある。

スポーツの秋。読書の秋。そして食欲の秋。

 

食べることが好きな僕は一年中食欲が止まらない。

美味しいものには目がない。

食欲の春夏秋冬。

 

そして現在、

談笑一門でダイエットが流行っている。

流行っているというか、

みんな痩せてきている。

 

きっかけはそれぞれあるが、

師匠は健康のため毎日散歩しているし、

吉笑兄さんはカロリー計算と筋トレ、

笑二兄さんは長距離サイクリング、

談洲兄さんは元々痩せていて、

笑王丸は可もなく不可もなく体型だ。

 

自慢じゃないが、

生まれてこの方痩せたことが無い。

 

学生時代はサッカー漬けの毎日。

静岡県でも有数の強豪校で

キツイ部活だったが痩せはしなかった。

 

今までやってきたダイエットは数え切れず。

結果は………出ていない。

 

一時期流行った○○ザップも

お金が掛かると知っていたから

三十万位貯めて見学に行ったら

あなたは倍の六十万掛かりますと

言われてやめた。

その時は投げやりになって

職場の後輩連れて食べ飲み歩いた。

 

 

『名は体を表す』という言葉がある。

 

意味は名前はその物や人の性質や実体を

よく表すものだということ。

 

師匠から頂いた笑えもんという名前。

初めて聞いた時、身体に衝撃が走った。

 

我ながら名は体を表していると思う。

外見のみだけど。

 

しかしここで問題が。

入門当初よりも大きくなった。

 

どれぐらいかというと

原作初期のドラえもんぐらい。

ずんぐりむっくり。

 

歳も二十八歳だ。

三十歳に近付いている。

そろそろ健康的に痩せなければ。

 

 

でもこの間の初めて学校寄席。

出てきて自己紹介で名前を言った時が

笑いのピークだったなぁ。

 

 

 

 

 

笑えもん

 

青い春

暑かった夏も過ぎた初秋。

28歳の男が一人で映画館へ。

クレヨンしんちゃんを見に行った。

 

『謎メキ!花の天カス学園』

 

歴代最高傑作と評判で

ずっと気にはなっていた。

夏休み期間中は混んでいて、

おっさん一人で行くのはと躊躇していた。

 

案の定、親子連れが多かった。

だいぶ早く着いたけど恥ずかしくて

開場しても少し待って入った。

 

思えば最後にクレヨンしんちゃん

映画館へ見に行ったのはいつだろう。

 

多分、中学二年生の時だった気がする。

14歳。思春期真っ只中。

部活のサッカーに夢中の日々。

 

クレヨンしんちゃんが見たくて

練習が終わった後、

友達を誘って10人位で

お揃いのジャージで映画を見た。

 

親子連れか小学生の中に中学二年生には見えない

ガタイのいい連中がいるのは違和感しか無かった。

 

みんなほとんど途中で寝ていた。

言い出しっぺの僕は最後まで見た。

内容は正直覚えていない。

でも、みんなで行ったことは覚えている。

 

あれから倍の年月が過ぎた。

 

大人になってそれぞれの道へ進んだ。

学生時代は頻繁に会っていたけど

仕事が忙しくなるに連れてバラバラに。

 

自分自身も病院で働いていた時は

急患対応の呼び出しもあり何回も誘いを断った。

 

そんな日々も終わり入門してからは

なんとなく連絡しづらくてもっと疎遠になった。

結婚して子どもも産まれた人もいる。

 

みんな何しているかな。

 

始まる前にそんなことを思い返した。

 

センチメンタルになってしまった。

 

予告のドラえもんプリキュアで泣いた。

 

まずい。変なやつだと思われる。

離れた隣の客はスーツ姿の女性。

良かった。バレていない。

 

本編が始まる。

冒頭の1週間家を離れるしんのすけ

みさえがぎゅっと抱きしめるシーン。

 

泣いた。また泣いてしまった。

始まって3分くらいしか経ってないのに。

おっさんが一人で泣くなんて絵面が悪過ぎる。

 

隣の女性も泣いていた。

良かった。一人じゃない。

 

そして物語も終盤、大盛り上がりの展開。

 

みさえとひろしの言葉に号泣。

手ぬぐいが涙で濡れていく。

 

周りからはすすり泣く音も聞こえる。

ふと隣の女性を見ると、僕より号泣。

ちょっと涙が引っ込んだ。

 

映画は終演したけど

余韻でその場から動けず最後の方に出る。

 

隣の号泣女性はすぐに出ていった。

多分このあと仕事だろう。

頑張ってくださいと心の中でエールを送った。

 

小雨が降っていたけど、

エンドロールに流れた主題歌を聴きながら

家まで歩いて帰った。

 

 

笑えもん

 

 


【7月30日(金)公開】『映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園』主題歌:マカロニえんぴつ「はしりがき」スペシャルMV - YouTube

 

 

 

インザハイツ

ご無沙汰しております。

 

久しぶりの投稿。

 

1週間に1度の頻度で

更新をしようと思ってはじめましたが、

なんだかんだで1ヶ月ぶりに。

 

ブログ開設当初から

銭湯の釜交換の記事を書こうと思って

文章を考えているけど上手くまとまらない。

 

 

なので今日は最近観た映画のはなし。

 

【イン・ザ・ハイツ】

 

ミュージカル映画

 

インターネットで気軽に映画が楽しめる今、

映画館に行く機会が減りました。

(単純にお金がかかるというのもありますが)

 

中でも観た人の評判がよく。

ミュージカル映画なので

映画館の音響で楽しみたいと思って映画館へ。

 

昨今の状況で上映時間が早い。

朝の8時に上映開始。

 

映画の内容は言わずもがな良く、

見終わったあとも気持ちが晴れやかに。

 

ジュディ虹の彼方に

ボヘミアンラプソディ

グレイテストショーマン

ラ・ラ・ランド    etc.

 

ここ数年映画館へ行った作品は

ミュージカル系が多い。

 

心地よいリズムとかメロディというのは

落語に通じるものがあると思うので、

落語はもちろん音楽や映画など

ジャンル問わず興味を広げていきたい。

 

 

笑えもん